はい、どーもどーも、こんにちは。

宮城県仙台市のまじめな質屋。質と買取 【質屋 縁】の猫好き若旦那→菊地 翼でございます!

台風一過の本日。晴天が待っているかと思いきや、ハッキリとしない曇り空の仙台でございます😂

さて、毎週火曜日は「光と闇 フランチャイズ契約の功罪」。第二回目の今日は~そもそもが揉めやすい?!フランチャイズ契約~、と題しまして、前回はリユース業界について書きましたが、今回は日本国内のフランチャイズ契約に範囲を広げて、「闇」「罪」の部分を掘り下げてみたいと思います。

目的は「悪質フランチャイズ契約の被害者を減らす」になりますが、私のブログが僅かでも役に立てばこれ幸い👍

では、早速行ってみましょう!

◆見渡せばあるわあるわフランチャイズ契約。そしてトラブルも盛り沢山!◆

そもそものお話になりますが、日本国内においては実はフランチャイズ契約という物はごくありふれた経営形態であり、何も特殊な商売ではないという実態があります。

皆様がすぐに思い浮かべるのは恐らく「コンビニエンスストア」。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、他、、、ともはやごく当たり前の風景となりましたが、コンビニが代表的な例としてすぐ思いつくのではないでしょうか。

他にも、マクドナルド、ワークマン、コメダ珈琲、有名ラーメン店の数々、TSUTAYA、ブックオフ、ゲオ、おたからや、ケンタッキー、、、、etc.、、、。

誰もが利用した事のあるお店でも、実はフランチャイズ契約による物がかなり大いのが実際のところになります。

業態も実に様々で、飲食やリユース業界が多いですが、他にも、流行りの無人店舗系、航空ドローン、私立探偵、介護、学習塾、パソコン教室、スマホ修理、福祉、レンタルスペース、など実に幅広い業界で、フランチャイズ契約という物は広がっております✨

と、日本国内のフランチャイズ契約のリアルについてお伝えしたうえで、ここらで本題に入って行きますが、やはり商売という物は簡単ではなく、想定通りにはならない事で本部と加盟店が揉めるトラブルや訴訟に発展してしまう例が後を絶ちません😂

◆実際のトラブルの実例◆

・高級食パン『乃が美』にドロ沼裁判トラブル! 異常な“ロイヤリティ搾取”でFCオーナーが抱えた5億円損失

https://www.jprime.jp/articles/-/26444?page=2

・「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」の争いに最高裁が判断

https://www.corporate-legal.jp/news/1670#:~:text=%E4%BA%8B%E6%A1%88%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81,%E5%AF%A9%E5%88%A4%E6%B1%BA%E3%81%8C%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

・訴訟相次ぎ、9件で和解金支払い 障害者ホーム大手アニスピ

https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20250218/1402443

・薬局フランチャイズの元加盟店が勝訴、競業避止義務は「無効」 東京地裁

https://www.bengo4.com/c_18/n_13865

ここでは4例をご紹介しましたが、これは氷山の一角。名もなき事件やトラブルも含めれば数え切れない、追いきれない程の争いが出るわ出るわ。本当に揉め事は多く、話のネタは付きません。もちろん、一方的に「フランチャイズ本部が悪。加盟店が善。」と申し上げるつもりは毛頭無く、各トラブルで様々な事情と背景があるのでしょう。しかし、結果としてトラブルが多発する=そもそもが揉めやすい要素を内包するのがフランチャイズ契約であり、そのほとんどが「想定より儲からない」。この一点に集約されると思います。フランチャイズ契約をやるのは「儲けるため」であり、これが達成されなかった時に不満を抱くはずですからね。

◆経験者からのアドバイス。超実践編◆

で、このブログの趣旨は「悪質なフランチャイズ契約の被害者を減らす事」ですから、私としては経験と考察、実際のトラブル裁判例や、漏れ伝わってくる他加盟店の話など、持ちうる力を総動員して、「騙されない具体的方法」を私なりに下記してみたいと、そう思っております😁

・本部から提供される売上シミュレーションや売上予測の考え方/疑い方。

まず、「既に存在する直営店/加盟店の実際の収益表を出せない」、これは真っ先に避けるべきです。細かい言い訳は無視!本当に本部も加盟店も儲かるWINWINのフランチャイズ契約は、基本的にこれを出せます。

で、重要なのはこれを加盟希望者が見る際に「口外禁止契約」が付く事。普通はこれは企業秘密に属する情報であり、ネット上に公開されたり、Xで拡散されたりと言う事は無い、外部には大っぴらに発表しないデータです。

競合他社に伝わるなどもってのほか。だからこそ、他に言わないで下さいね、という条件で加盟希望者に見せるのであり=真実の数字である蓋然性が高いと言えます。反対に、口外禁止の条件が付かない=デフォルメされた作られた数字→加盟後に「こんなに儲からないじゃないか!」となる可能性が高い、と私は思っています。

・シミュレーションの数字→広告費(方法、費用など)と、売上/粗利益率/客単価/反響率/などの数字に根拠があるのか?

まあ、上記の実際の数字は出すところと出さないところがあるでしょうから、多くのフランチャイズが出してくるであろうシミュレーションや売上予測はどう見るべきでしょうか?

https://franchise.otakaraya.net

例えばこれは同業の最大手「おた○○や」さんのフランチャイズ募集ページになります。

ここに出ている数字を元に、根拠があるのか?どうかを考察してみたいと思います。あくまでも思考実験です。実際の所はわかりませんよ。知りません。

※ちなみにですが、お○○○やさんと訴訟中の「お○○らや被害者の会」さんによりますと、おたか○○さんの廃業率は「オープン後なんとか6ヶ月耐える店が50%、その後の6ヶ月で約50%が閉店していると言われており想像以上の閉店率である。1年後には75%は撤退する」との事の主張です。実際の所は知りませんが。

客単価「232,500円」(1日平均4人) 月間平均売上 27,900,000万円 

だそうですが、毎日営業したとして、232500円×4人=930000円 ×30=27900000円という計算ぽいです。まず、ツッコミどころとしては、「客単価232500円」。一人のお客様がお持ち頂いたブランドバッグが230000円程度で業者への卸売りなり、小売りなりで売れる意味っぽいですが、ハッキリ申し上げて今の日本人の平均年収430万円の水準で(中央値は360万円)、4人のお客様のお持ち頂くバッグの売値平均が230000円=エルメスやルイヴィトンのハイクラスのバッグを全員持ち込んでくる事は有りえません。

皆そんなにお金を持っていません。現実には例えばCOACHのバッグ数千円、GUCCIのバッグ数万円、18金の指輪数グラム数万円、などなどリアルにはこういったお客様が多いです。どんな方法で単価230000円以上のお客様のみが維持できるのか?ホームページに「200000円以下の商品は買い取りません!」とでも指定しておくのでしょうか?お店の場所が東京都港区(平均年収900万円)なら話はまだ分かりますが、地方都市では現実的な数字ではない。真っ先に持ってくるべき数字シミュレーションとしては少々大きすぎる懸念を強く感じます。

それに一日4人、というのも想定として少ないです。いったい広告費を何円かけての想定なのでしょうか?また、毎日これが続く想定なのも有りえません。その地域におたからやさんだけが買取専門店をしているならまだしも、今はかなり競争率が高くお店も多く、良い商材は奪い合いです。当然相見積もりもされます。と、ちょっとツッコんでみただけでもボロンボロン?が出てきてしまいます。実際の所は知りませんが。あくまでも思考実験です。

で、「商売は集客が命」ですから、加盟希望者が行うべき具体的なツッコミは、前述の通り→広告費(方法、費用など)と、売上/粗利益率/客単価/反響率/などの数字に根拠があるのか?何故高単価商材を他店より独占できるのか?の具体的方法、そもそも出店希望地点の周囲に見込み客は何人いるのか、を根掘り葉掘り聞きます。

買取専門店に絞って更に具体的につっこみますと、①客層のメインターゲットである、「ブランド品等を持っているであろう所得が想定される年齢である40-60代の男女」が「出店予定地の半径8キロ圏内に〇万人以上居住している」のが出店の最低条件。②仮に〇万人が8万人いるとして、広告費と広告方法、反響率(例えばチラシ100枚まいて1人来店で反響率1 1000枚で1人で反響率0.1 ちなみにですが買取店のチラシ反響率は0.1どころか0.01-0.03とかの数字が殆どです。)の具体的数字はいくつなのか?それが売上シミュレーションと齟齬が無いか?まで聞きましょう。ここで具体的に数字や根拠を出せないフランチャイズはなかなかの高危険度です。

前述の反響率0.03だとしても、10000枚まいて3人来店。1日4人×30日=月120人。チラシのみで呼ぶには計算上400000枚のチラシを折込で巻く必要があります。ちなみにですが、宮城県の河北新報に一番小さい折込チラシを入れる場合の単価は1枚約4円。400000×4=1600000円の費用がかかる、という事で集客の客単価コスパは13000円/人。お○○○やさんの、先ほどのホームページに載せている想定粗利が36%との事で、全員36000円以上の買取が100%成立して初めて広告費をやっとペイ出来る計算になります。実際には家賃、人件費、インフラ費、など他の費用もかかりますから、、、、

と、こんな感じで、どんな業種であっても数字の根拠をたどって良き、不自然な内容が無いか?を徹底的に調べる事が重要です。不明瞭、曖昧、不自然、濁す、など僅かでも信用性に疑いが生じた場合は加盟しない、そんな決断も非常に大事です

と!そんな訳で今日はフランチャイズ契約の「闇」。実際のトラブル例と加盟契約を検討する際の、経験に基づく注意点などを書いてみました。まあ、これがなかなか徹底が難しいからこそ、トラブル実例の様に揉め事は絶えないのですがね😂笑 

なお、上記はあくまでも思考実験です。考察に基づく脳内シミュレーションであり、実際のところは知りません。とんでもない集客の秘策がきっとあるのでしょう!

では、一人でも多くトラブルに巻き込まれる事が減る事を願い、本日のブログを終わるといたしましょう!今日はここまで。それでは~✋


仙台のまじめな質屋 「質と買取 質屋 縁(えにし)」
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