はい、どーもどーも、おはようございます!
宮城県仙台市のまじめな質屋。杜の都のセーフティーネット。質と買取 質屋 縁の猫好き若旦那→菊地 翼でございます😁
さて、日曜日のブログは真贋盗賊改方(しんがんとうぞくあらためかた)。質屋と言えば鑑定やブランド品の偽物、盗品や横領品などがつきものでございます。そういった鑑定士にまつわるエトセトラをご紹介していこう、そういったコーナーです。
第5回目の本日は「基準外と正規品の両立は成立する」をという話を手短にご紹介いたします!

◆鑑定士は真贋鑑定はしていない◆
以前にも真贋盗賊改方で触れましたが、重要な事なのでリマインド。
買取専門店やリサイクルショップ・質屋などの鑑定士は、皆様のお品物を拝見する際に「真贋を断定している訳では無く、あくまでの独自の基準に合致しているのかどうか?」を見ています👓
恐らく多くの方が、どういうこっちゃ?真贋見てないの?と思うでしょう。
そもそもブランド品や時計などの本物/偽物の別は、誰がどういう基準や方法で最終的に決めるのでしょう?
日本国内でこれを規定するのは「商標法」という法律がありまして、これに基づきますと最終的に法的に「これは我が社の製品だ!」と断言する権利を保持するのは、そのブランド/メーカーさんだけになります。
例えばROLEXなら日本ROLEX社、ルイヴィトンならLVMHジャパン(モエヘネシー・ルイヴィトン ジャパン)社など、エルメスならエルメスジャポン、等々。つまりは「その製品を製造したと思われる会社が決める」と法律上規定されております👍
※業界的には「ブランドホルダー」などと読んだりします。
質屋や買取専門店、リサイクルショップはこの法的権利を持っておりませんので、この断言が出来ません。
従いまして、私も含め日本の法律を正しく理解している古物商は査定の際に絶対に真贋の断言はしていないはずです。「当店の基準に合致しています/合致していないのでお取引出来ません」とお客様に説明をする訳なんですね~😁

◆「基準外と正規品の両立は成立する」◆
で、1年前程度になりますが、業界的には結構な衝撃のエピソードがあったのでブログに書いてみたいと思います。
ある日、お得意様の一人がルイヴィトンで購入したとの事で、ゴールドカラーのピアスをお持ちになられました。
「先日、ルイヴィトンの正規ブティックで購入した。質入れしたい」と。
で、私は早速鑑定を始めルーペで細かく見ていきますと、、、、ピアス下部に刻印されている「Louis Vuitton」の刻印の入り方が非常に雑で、誰が見てもガタガタで不格好な程のレベルで、典型的な基準外のクオリティであったのです。。。!
ここで注釈ですが、ハイブランドの検品のレベルは一般的に高く、「エルメスなら98-100点以外は不良品」「ルイヴィトンは90-100」「プラダは80-100」などブランド毎に検品のレベルに差はありますが、この時のピアスはルイヴィトンどころか、ハイブランドなら検品で100%弾かれるレベルの低クオリティだったのです。
いくらお得意様でも基準外は0円。古物商・質屋の営業許可がある以上「まあいっか」は絶対に有りえません。
で、その旨をお客様に説明しますと、「絶対にルイヴィトンの正規ブティックで買った。レシートもまだもっている。」と仰られ、拝見するとレシートの原本を確かにお持ちでした。
ここで、上記の商標法を正しく理解していない古物商なんかは、「いや、ニセモノです!(法律上断言できない)」と言い張り、無用なトラブルになるでしょうが、私は違います。
👆の「あくまでも独自の基準に合致しているかどうかを見ている」話と、検品のクオリティの話をさせていただき、今回のブログのテーマである「基準外と正規品の両立は成立する」と結論付けお取引は出来ない事を、穏便にご了承いただけました。
で、そのお客様はその足で、仙台のルイヴィトンの正規ブティックへ直行。菊地が提供した該当箇所のスマホの写真を見せ、事情を話しました。
結果、ルイヴィトンの正規ブティック店員は不良品とは認めませんでしたが、交換の対応をしてくれたとの事。→そのまま、当店へとお越しいただき新しいピアスは無事にお取引が成立した、という事がありました👍
どうでしょうか?質屋で「取引出来ないと言われた事」と「ハイブランドの正規ブティックで買った100%正規品である事」は両立しうる、という事なのです😁💪
「業界的に衝撃」なのは、古物商・質屋仲間の誰に見せても「とてもじゃないが正規品とは思えない程の刻印のクオリティ」だった事で、「このレベルの正規品が流通するんだなぁ。。。。。」「今まで数万点とルイヴィトンを見たが、ここまでの低クオリティは見た事無い」という事でした😂、、、ヴィトン、どうなってるんや、、、?
※個人的にはここで「最初のピアスの刻印がどの位のクオリティだったのか?」との事で、写真をブログに載せたいところですが、誤ってiCloud上の写真の整理時に消してしまいました、、、、💦😢
はい!とそんな訳で今日は「基準外と正規品の両立は成立する」とのテーマで、真贋鑑定とハイブランドの検品のレベルの関係について書いてみました。少し難しい内容だったかもですが、ま、そんな事があり得るんだなぁ~くらいにおもっていただければ幸いです!
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ブログはここまで。それでは~✋
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